平良響が第6戦で3位 自動車SFLで初の表彰台 新品タイヤ温存が奏功


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コーナーを高速で攻める平良響のマシン=三重県の鈴鹿サーキット(SFLA提供)

 自動車レース「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権(SFL)」の今季第5戦、第6戦の決勝が25日、三重県の鈴鹿サーキット(一周5807メートル、17周)で行われ、平良響(コザ高出、TOM’S)が第6戦で3位に入り、今季参戦してから初の表彰台に立った。タイムは1位の名取鉄平と2秒331差の32分18秒744。第5戦は4位だった。第7~9戦は5月14~16日に大分県のオートポリスで行われる。

新品タイヤの温存が奏功

 昨季のF4からステップアップし、今季は一つ上のカテゴリとなるSFLに参戦している平良響。第5戦までに4位が3度となかなか表彰台に立てずにいたが、第6戦でついに壁を突破した。

 「結果が出ないレースが続いたけど、やっとの表彰台でほっとした」

スーパーフォーミュラライツで初の表彰台に立ち、トロフィーを掲げる平良響=25日、三重県の鈴鹿サーキット(SFLA提供)

 第6戦は5番手スタート。滑らかなスタートダッシュでレース開始と同時に順位を一つ上げた。さらに攻める。1周目でもう一台を抜き、3位に上昇。そのまま最後まで順位を守り切った。

 24日に第4戦があり、3日間で3レースを行う形式のSFL。ハイレベルな選手がそろうため、抜く難度が高く、初日の予選で決まる各レースのスタート位置が結果を大きく左右する。平良は今回予選で振るわなかったが、回りの選手が中古タイヤになる第6戦まで新品タイヤを温存。「路面のグリップが最も出せる1、2周目で順位を上げられた」と戦略がはまった。

 複数周を走り、その内の1周の最速タイムを競う予選が今後の課題だ。「予選で上にいければ、安定していい成績が残せる。練習走行の段階からマシンのセットアップやドライビングの精度を上げていく」とより上の順位を狙う。