販売不振などで倒産3件 沖縄県内4月、東商リサーチ調べ


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 東京商工リサーチ沖縄支店は6日、4月の県内企業整理倒産状況を発表した。倒産件数は前年同月比50%増の3件、負債総額は23・3%増の3700万円だった。4月としては件数が過去3番目、負債総額は過去2番目に低い水準だった。

 倒産したのは、高齢者向け居宅介護支援を手掛ける「リベック」(宜野湾市、負債総額約1500万円)、菓子製造の「GOYA」(沖縄市、同約1200万円)、歯科器材卸売りの「ひさば」(沖縄市、同約1千万円)。原因はそれぞれ、運転資金の欠乏による過小資本、販売不振、既往のしわ寄せ。

 今後の見通しについて、同支店は「倒産回避の手段として、新型コロナ対応融資が積極的に利用されたものの、業績回復が遅れる中で発生した新たな借り入れが過剰債務を招き、今後も業績改善が遅れると倒産発生が懸念される」と分析している。