未成年の薬物摘発、沖縄で倍増 高校生逮捕など深刻化 1~4月期


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 2021年1~4月期に、薬物事犯で摘発された未成年者の数が前年同期から倍増し、16人だったことが12日、県警のまとめ(暫定値)で分かった。内訳は覚醒剤が4人(前期0人)、大麻が12人(同8人)。今年に入ってから大麻取締法違反などで高校生を含む未成年が相次いで逮捕されており、薬物汚染が深刻化している。

 摘発された未成年は19年が23人、20年が26人と増加傾向にある。最近の相次ぐ未成年の摘発について、県警は「大人に比べ、未成年は横のつながりが強い」とし、若年層における薬物の広がりを指摘。「薬物の危険性を多くの人に認識してもらうため、啓発活動に一層取り組みたい」としている。

 県警によると、21年1~4月期に薬物事犯で摘発された総数は83人。覚醒剤が24人、大麻が53人、麻薬が5人、指定薬物が1人だった。