浦添総合病院の移転 松本市長、市民との意見交換会開催の意向


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 【浦添】浦添総合病院の浦添市前田の国家公務員宿舎跡地移転を巡り、松本哲治市長は12日の記者懇談会で、市民との意見交換会を来週にも開催する意向を示した。市民間で移転の賛否が分かれていることを念頭に「賛成する市民、疑問を呈す市民の間に立って、着地点を導いていくのも行政の仕事だ」と述べた。

 移転について、総合病院を運営する仁愛会は6月1日に新病院の工事を始める方針を表明している。8日に開かれた病院側と住民との意見交換では、賛成、反対双方の意見が上がった。松本市長は新病院の着工について「6月1日までに市景観まちづくり審議会が指摘した問題がクリアできるのであれば(工事を)止める理由はない」と述べた。

 審議会は市に対し、新病院の屋上にレストランが配置される計画について「レストランをワカリジー(為朝岩)を超える屋上に配置する必要性、理由が理解できず、認めることは困難。ワカリジーを超えない、下の階への配置を再度検討すること」などと答申した。病院側は市からの要請などを踏まえて、レストランの配置見直しを検討している。