泡消火剤が付着した民家洗浄へ 空自、PFOS含有の泡消火剤流出で


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泡消火剤が付着したタイルを調査する航空自衛隊那覇基地の隊員=13日、那覇市赤嶺

 航空自衛隊那覇基地は13日、有害性が指摘される有機フッ素化合物の一種PFOS(ピーフォス)が含まれた泡消火剤の流出事故に関し、泡が付着した那覇市赤嶺の男性(66)の自宅を洗浄するため事前調査を実施した。隊員3人が訪れ、泡が付着した場所を確認した。男性と日程などの調整をした上で洗浄作業に当たる。同基地によると、一般市民からの依頼で調査するのは初めて。

 男性の自宅近くには保育園があり「私の家より先に、子どもたちが通う場所を洗浄してほしい」と話した。

 同基地によると、事故から2週間後の3月12日に回収した水と、同月17日に採取した土壌は、那覇市が採取し公表したデータと異なる部分があったため再調査している。土壌に関しては6月下旬に結果が分かる見込み。今回の件を受けて、再発防止策として施設維持の強化と泡消火剤の交換時に配管を清掃するなど対策をとるという。

 PFOSを含有する消火剤をためたタンクが基地内に1基あり、本年度中に非含有の消火剤に交換する予定だ。