22年春卒の就活生は「給与」重視 意識に企業とズレも 求人おきなわ調査


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 就職情報サイト「アグレ新卒」を運営する求人おきなわ(那覇市、山城正文社長)は24日、2022年春の卒業を予定する大学や専門学校生らを対象に実施した就職活動調査の結果を発表した。学生が就職先企業を選ぶ際に重視する項目は「給与水準」「勤務時間・休暇」などが上位を占めたが、企業が学生にアピールしたい項目は「職種・仕事内容」「社会や地域への貢献度」などが上位となり、就活生と企業の意識のズレが分かった。

 新型コロナウイルスの影響に関し、就職活動で活用したツールは「ウェブ(視聴型)説明会」が最も多く、「ウェブ(ライブ型)説明会」が続くなどウェブの活用が多かった。学生と企業の就職・採用を巡る意識ギャップについて、求人おきなわ雇用推進事業部の伊計紫穂次長は「給与などは生活にとって欠かせないことだが、企業が伝えたいことを把握するのも就活に重要なポイントだ」と指摘した。

 新規学卒者が就職先企業を選択する際に重視する条件は「勤務地」「職種・仕事内容」「学んだ能力や技術、専門性を生かせる会社」も5位内にランクインした。

 企業が採用活動で強くアピールしたい項目では、「社風・コーポレートカラー」「雇用の安定性」「企業戦略やビジョン」も上位5位内に入った。

 調査は今年1~4月に計4回実施した。有効回答数は545件だった。