沖縄、4月の入域観光客26万2600人 コロナ前から69%減 外国客13カ月連続ゼロ


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国際通りを行き交う人たち=5月21日、那覇市久茂地

 沖縄県文化観光スポーツ部は27日、4月の入域観光客数が前年同月比239.7%(18万5300人)増の26万2600人だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の第1波が猛威を振るった昨年4月と比べると増加したが、コロナ禍以前の2019年4月比では69.2%(58万8800人)減となった。外国客は13カ月連続でゼロだった。ゴールデンウイーク期間中(4月29日~5月9日)の推計入域観光客数は10万4千人だった。

 航空会社の減便も続き、4月の沖縄発着の航空路線は運航計画より18%(763便)減の3480便となった。5月は現時点で32.7%(1403便)減の2893便となっている。

 県は観光業を含む売り上げが大幅に減少した事業者への支援策として、1事業者につき最大30万円を順次給付する。対象は1万1600事業者。緊急事態宣言の解除後には、おきなわ彩発見バスツアーの再開や、観光施設やアクティビティー事業者を支援するおきなわ観光体験支援事業を打ち出し、県内旅行の需要喚起策を実施していく。

 宮城嗣吉部長は「観光事業者に速やかに支援金を届けられるようにする。まずは感染対策を徹底して、夏には(感染者を)抑えて観光客を迎えたい」と話した。