国頭村、世界遺産候補地に不法投棄した男性を注意 謝罪し、ごみ持ち帰る


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大量のチラシが不法投棄された世界自然遺産候補地=30日、国頭村比地

 【国頭】世界自然遺産推薦地にある沖縄県国頭村の長尾橋の下で、チラシなどの大量のごみが不法に投棄された件で、国頭村(知花靖村長)は31日、投棄した男性を直接注意した。この日、男性は村役場を訪れ、応対した村職員に投棄を認めて謝罪した。男性は自身が捨てたごみを持ち帰ったという。

 投棄されたチラシは那覇市に本社がある不動産会社の宣伝用で、男性はその従業員。同社代表は本紙取材に「自然遺産登録に影響が出ることがあってはいけない。村役場や地域の人々に大変申し訳なく、同業者にも恥ずかしい思いだ」と語った。代表は「(男性は)日頃、真面目で素直だ。どういった事情があったのか話を聞いていく」とした。

 知花村長は取材に「あってはならないことだ。マナーを守ってほしい」と話した。村は森林などで不法投棄を見つけた場合、連絡するよう呼び掛けている。問い合わせは村役場(電話)0980(41)2101。