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路上生活者、取り残さないで...住民登録なくワクチン接種困難 支援団体が対策要望

ホームレスへのワクチン接種について那覇市に要望する「沖縄・首里日雇労働組合」のメンバー(左)=8日午後、那覇市保健所

 新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中、ホームレスの接種をどう進めるかが課題として浮かび上がっている。接種券は住民登録のある対象者に届くため入手困難で、ワクチンを打つために必要な情報も行き渡っていない。那覇市の支援団体「沖縄・首里日雇労働組合」(沖日労、伊波栄代表)は8日、市と県に対し、ホームレスがワクチン接種から置き去りにされないよう対応を求めた。

 厚生労働省の2020年1月の実態調査によると、県内のホームレスは52人で、うち32人が那覇市で暮らす。ただ、コロナ禍が本格化する前の調査で、沖日労が那覇市の与儀公園で続ける月2回の炊き出しには、コロナの影響で雇い止めに遭った人も訪れるという。同省はことし4月、ホームレスから要望があった場合には接種券の再発行などを進めるよう自治体に通知を出しているが、具体的な対応は進んでいない。

 住民登録のあるホームレスでも、住所が他市町村や県外にある場合は、自治体の調整がなければ接種券を手に入れることは困難な状況がある。多くの自治体が電話やインターネットを通じて接種の予約を受け付けているが、ホームレスにとってはハードルが高い。

 沖日労は那覇市や県に対し、ホームレスを対象とした接種計画を作成するなどの独自措置を要望した。事務局長の男性(65)は「ワクチンについては予約が殺到するなど自治体も大変だと思うが、ホームレスを後回しにするなら命に関わる差別になる」と強調した。



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