宜野湾11号また冠水、市は対策へ 3月開通、水が溜まる地形


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大雨で冠水した道路を通行する車両=15日午前6時18分、宜野湾市の市道宜野湾11号(画像の一部を加工しています)

 【宜野湾】県内で大雨が降った15日の早朝、宜野湾市宜野湾にある市道宜野湾11号の一部が冠水した。同地点では8日も冠水があり、傾斜地で周辺の水が集まりやすい上に、排水溝への集水がうまくいっていない。市は歩道側に土のうを置き、車道側への流水を防ぐなどの対策を実施する。

 市や宜野湾署によると、被害情報はない。市道は片側1車線で東側に歩道があり、西側は米軍普天間飛行場に接している。冠水地点の歩道側は民間の空き地で、周辺に市管理の直径1メートルの排水溝があるが、周辺の土地が排水溝より低くなっている。排水溝は基地内につながっている。

 市議会の経済建設常任委員会は15日、現場を視察した。同行した市は歩道側に土のうを置くほか、車道にあるマンホールを網状にして排水機能を持たせる対策を取ると説明した。また、新たに排水溝の整備も来年実施する予定という。

 同市道では、8日と15日に数十センチの冠水があり、車両が通れず渋滞が発生するなどした。渋滞を目撃した男性市民(21)は「冠水は早めに改善してほしい」と要望した。市道は上原と宜野湾を結ぶ全長約3500メートルで、事業着手から約42年を経て3月に全線供用開始した。