沖縄の空自基地に改良型PAC3 那覇と知念分屯基地


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 【東京】航空自衛隊トップの井筒俊司航空幕僚長は17日の会見で、空自那覇基地と知念分屯基地の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を、射程を伸ばすなど能力を向上させたPAC3MSEに更新したと発表した。PAC3MSEの射程は公表されていないが、迎撃高度を伸ばし、防護範囲を2倍以上に拡大した。県内配備は初めて。

 井筒空幕長は能力向上型の配備により防空能力が高まるとし「適宜装備品を更新し、しっかり防空任務を果たしたい」とした。従来型の発射機は県内で那覇と恩納に各2機、知念に4機配備されており、今回は4月に那覇と知念にある各2機の発射機をMSE対応型に入れ替えた。

 知念分屯基地がある南城市の瑞慶覧長敏市長は「4月ごろに自衛隊側からPAC3の機能を向上させるという話はあったが、具体的な説明はなかった。詳細の説明がなかったのは残念だ」と述べた。