子の居場所に弁当1000食を寄贈 那覇ロータリークラブ 15カ所へ緊急支援


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200食分のハンバーグ弁当を贈る那覇RCの當間卓会長(右から3人目)と「くじら寺子屋」の山下千裕代表(同4人目)ら=17日、那覇市牧志の那覇セントラルホテル

 那覇ロータリークラブ(當間卓会長)は16日から、新型コロナウイルス緊急事態宣言下で食事支援に当たっている「子どもの居場所」へ、弁当千食(約50万円相当)の寄贈を始めた。緊急支援として、19日までに本島中南部の子ども食堂など15カ所に届ける。

 職業人が社会奉仕に取り組む那覇ロータリークラブの15日の理事会で、當間会長が「緊急事態宣言で学校が休校となったことに伴い、県内の子どもたちへの、食事支援の緊急性が高まった」と弁当寄贈を提案した。

 会員が営む事業所に子どもが好むメニューの弁当を注文し、「おきなわこども未来ランチサポート」(実施主体・琉球新報社、おとなワンサード、日本郵便沖縄支社)を介して届ける取り組み。5月にも800食を12カ所に届けていた。
 17日昼、この日の支援先の子ども食堂など4カ所への贈呈式が那覇市牧志の那覇セントラルホテル(中村聡社長)であり、當間会長から同ホテルで作られたハンバーグ弁当200食が手渡された。

 60食を受け取った学習支援ひろば「くじら寺子屋」=沖縄市海邦町=の山下千裕代表は「緊急事態宣言後、多くの食材支援が届き感謝している。お弁当はスタッフの調理の手間がかからず、休校下で苦労している保護者にも手渡せるのでありがたい」と感謝した。當間会長は「子どもたちを社会全体で支える一翼を担いたい」と語った。