事業交流で経済活性化へ ボリビアで「沖縄プロジェクト」説明会


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プロジェクトの説明をするボリビア沖縄県人会の比嘉徹会長=オキナワ第3移住地

 ボリビアのオキナワ移住地と沖縄県の経済活性化などを目指す「Okinawa to 沖縄プロジェクト」の説明会が5月7日から9日まで、ボリビアのオキナワ第1、第2、第3移住地とサンタクルス市の4カ所で行われた。

 プロジェクトは母県との経済交流で、ボリビアと沖縄の経済活性化に寄与することを目的とする。沖縄の企業の海外進出を後押しし、製品・技術を普及させることへの協力、ウチナーンチュビジネスの新たな展開の創作、持続可能なビジネスの開発をビジョンに掲げる。

 ボリビアのオキナワ移住地で栽培加工された全脂大豆20トンが石垣牛の飼料として、「ISHIMA S.R.L社」の貿易仲介で、コロニア沖縄農牧総合協同組合(CAICO)から石垣島のゆいまーる牧場に輸出された事例が、プロジェクトのきっかけとなった。

 説明会は、ボリビア沖縄県人会の比嘉徹会長のあいさつとプロジェクト説明から始まった。CAICOの具志堅正組合長とISHIMAの島袋正克社長から輸出の事例紹介、JICAボリビア事務所の小原学所長から今後のサポートや展開について話があった。

 ボリビアでは今後、オキナワ移住地内の農作物や生産物の調査、新たな生産物と県内企業とのマッチングなどを進める方針。JICA沖縄と連携し、沖縄県内の企業向けにボリビアと沖縄をつないだオンラインセミナーを7月に実施する予定である。
(安里玉元三奈美通信員)