採取規制、学者ら研究会 遺骨土砂 県に条例案提案へ


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 名護市辺野古の新基地建設に関連し、県内の学者や技術者の有志は、遺骨が混じっている土砂採取を規制するための条例制定を目指し、研究会を発足させた。本年度内の制定を目指して条例案をまとめ、県に働き掛ける。

 共同代表は憲法学者の小林武沖縄大客員教授や土木技師の北上田毅氏、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表ら。26日に那覇市内で会合を開いて研究会発足を確認した。月に1回程度、会合を開いて条例の案を検討する。今後、県議会各会派にも出席を呼び掛ける考えだ。

 県は本島南部地域の糸満市などにまたがる沖縄戦跡国定公園内の「特別地域」と「普通地域」について区分けを見直し、保護すべき所の保護を強める考えだが、公園内に限った対応になる。県内全域で遺骨が残されていることから、研究会は全体で規制する方法を模索する。