ワクチン対象者全員に「接種券配布を」 中部医師会が宜野湾市長へ要請


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中部市町村会会長の松川正則宜野湾市長(左から3人目)に要望書を手渡す中部地区医師会の中田安彦会長(同2人目)=29日、市役所

 【宜野湾】中部地区医師会の中田安彦会長は29日に宜野湾市役所を訪れ、中部市町村会会長の松川正則市長に、新型コロナウイルスワクチン接種の対象者全員への接種券配布を求める要望書を手渡した。宜野湾市は65歳以上には接種券を発送済み。12歳~64歳は7月中旬以降の発送を予定していたが、要望を受け前倒しする考え。

 要望書は25日の同医師会定期総会で決議された。県内で集団免疫を確立させるためには「さらに予防接種を加速する必要がある」と強調。市町村が実施する集団接種や個別接種の会場へ移動することが難しい人への接種に、同医師会としてこれまで以上に協力することも盛り込んだ。

 接種券の配布で、接種に協力できる医療機関の掘り起こしや、対象者の接種意識向上を図る狙いもある。同様の要望書は29日までに、宜野湾市を含め本島中部9市町村にも送った。