雨水調整池陥没 運動場が使えず 沖縄市立島袋小学校


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖縄市役所(資料写真)

 【沖縄】沖縄市立島袋小学校の運動場地下にあり、市水道局が管理する「山里雨水調整池」の一部に陥没が見つかった。修復工事に向けた掘削調査が行われ、6月上旬から運動場が使用できなくなっている。島袋小によると調査に伴い運動場を掘削し、重機も入っていることから、安全のため体育の授業は運動場を使わない内容に振り替えている。10月に予定する運動会の練習や開催にも影響する可能性があるとしている。

 29日の市議会一般質問で市水道局の新里智昭上下水道部長は、陥没は昨年度に見つかり、5月31日付で業者と試掘調査の契約を交わしたと説明した。調査は7月下旬までを予定しており、原因が分かり次第、修復作業に着手する考えを示した。伊佐強氏(会派群星)への答弁。

 雨水調整池は大雨が降った際にいったん水をためることで、排水があふれるのを防ぐ設備。市水道局によると耐用年数は50年。山里雨水調整池は2008年度に設置された。プラスチックでできた一部箇所で陥没が見つかり、破損が確認された。施設容量は1万トンで、うち300トン分の部分が破損していた。残る部分の機能に問題はない。