ゆいレール駅前は9年ぶりに下落 6駅でマイナス <沖縄県内の路線価>


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路線価が下落した沖縄都市モノレール駅前=那覇市の県庁前駅

 沖縄都市モノレール(ゆいレール)駅前の路線価は、対前年変動率の平均がマイナス1.1%となり、2012年以来9年ぶりに地価下落に転じた。対象となる16駅のうち上昇した地点はなく、横ばいが10、下落が6だった。

 19年10月の浦添延長区間開通で利便性が増したことから、20年は対象の17駅全てで前年から上昇し、平均変動率は開業以来最高のプラス19.8%だった。しかし、コロナ禍で観光需要が蒸発したことから、21年は国際通り周辺や首里駅などで下落した。

 1平方メートル当たりの路線価は県庁前駅が最も高く、前年比1.8%減の109万円となった。同3.2%減の牧志駅と同1.6%減の旭橋駅が61万円、美栄橋駅が同3.8%減の51万円で続いた。

 那覇空港駅は同3.0%減の16万円、首里駅は同4.9%減の19万5千円で、首里駅は下落幅が最も大きかった。

 経塚駅とてだこ浦西駅は、土地区画整理事業の施行地区内で個別評価となるため、路線価を定めていない。壺川駅は、標準地を変更したため変動率が算出されていない。