千代ノ皇関の奮闘励みに 幕内復帰の先輩へ声援 中部農林高相撲部


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中部農林高校出身で再入幕を果たした千代ノ皇関にエールを送る同校相撲部=7日、うるま市の同校

 【うるま】中部農林高校出身で25場所ぶりの幕の内復帰を果たした千代ノ皇関に同校相撲部が熱いエールを送っている。相撲部は全九州高校総体を団体3位の好成績で終えたばかり。千代ノ皇関は現在開催中の大相撲名古屋場所では8日時点で黒星が先行しているものの、相撲部は大舞台で戦う先輩の活躍を祈り、「王代仁(みよひと)先輩、頑張れ―」と声を張る。

 千代ノ皇関は2017年初場所で幕の内に昇進したが腰や膝のけがに泣き、幕下に転落した。幕内復帰を決めたことし5月場所では十両で、父親が国頭村出身の宇良と千秋楽まで優勝を争った。

 中部農林高校相撲部部長の玉城頼さん(17)は「とても尊敬している、すごい方。残りの取り組みも自分の力を信じて頑張ってほしい」と語る。同部も8月には高校総体の全国大会を控える。「九州の結果を自信に、全国では団体ベスト4を目指します」と大先輩の活躍に負けないような気合いを見せた。

 高校時代に全国高校選抜大会(高知県)で5位入賞の成績を収めた千代ノ皇関。高校時代に指導した和宇慶忠勝教諭(40)は「練習があまり好きなタイプじゃなかったんだけどな。でも得意手の右四つの形になったら本当に無敵だった」と笑いながら振り返り、「自分の相撲を取って15日間精いっぱい戦い抜いてほしい」と話した。

 新垣博之校長が7日、九州大会から戻った生徒たちをねぎらいに稽古場を訪れ「千代ノ皇関の努力する姿は生徒たちの大きな励みになる。ぜひ頑張ってほしい」と語った。