米軍PFOS流出に抗議 沖縄県議会、再発防止求める


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 県議会6月定例会は12日、最終本会議を開催した。うるま市の米陸軍貯油施設で6月に発生した、有害性が指摘されるPFOS(ピーフォス)など有機フッ素化合物を含んだ汚染水の流出事故を受け、安全管理の徹底と再発防止策の公表などを求める意見書と抗議決議を全会一致で可決した。意見書と抗議決議文では「今回の事故の発生は誠に遺憾であり、断じて容認できない」とした。宛先は首相や外相、防衛相、在日米軍司令官など。

 意見書と決議文は2019年と20年にも米軍普天間飛行場でPFOSなどを含む泡消火剤が流出する事故が発生したと指摘。その上で「繰り返される米軍の汚染水流出事故に対し、県民の憤りや不信感が高まっている」とした。

 PFOSなど有機フッ素化合物の使用や貯蔵、保管を中止し、貯蔵施設の撤去を求めた。そのほか、汚染原因の究明のための調査や事故発生時の連絡体制を厳格に運用し、迅速に情報提供を行うことも求めた。