芸能・文化

沖縄文学の可能性を語る 又吉栄喜さんと大城貞俊さんが対談 25日ジュンク堂

それぞれの新刊出版を記念したトークイベントで登壇する又吉栄喜さん(右)、大城貞俊さん=那覇市泉崎の琉球新報社

 芥川賞作家の又吉栄喜さんと作家・元琉球大教授の大城貞俊さんが登壇するトークイベント「書くこと・読むことの楽しさ―沖縄文学の可能性を求めて」が25日午後2時から那覇市牧志のジュンク堂書店那覇店(地下1階イベント広場)で開かれる。又吉さん、大城さんがそれぞれ新刊を出版したことを記念した対談となる。参加無料。

 又吉さんは「亀岩奇談」(燦葉(さんよう)出版社)、大城さんは「風の声・土地の記憶」(インパクト出版会)をそれぞれ6月下旬に刊行した。30年来の友人の2人が同時期に刊行したことを機に実現した企画。今回の新刊についての話題や沖縄文学の可能性などについて語り合う。新刊出版記念のサイン会も行われる。

 「亀岩奇談」は2編を収録している。表題作は舞台となる「赤嶺島」での自治会長選挙が軸となる。生きる意味を見失った軍用地主の男性が主人公。選挙戦や「政治とカネ」「聖なるものと俗なるもの」などが描かれる。他に「追憶」も収録している。

 沖縄を題材に小説を書き続けてきた又吉さんは「(沖縄は)美しさと過酷さが相重なっている。沖縄の美しいサンゴの海が基地に食い尽くされる危機感もある」と指摘する。「読み手おのおのが考えるものが文学だと思う」と語る。

 「風の声・土地の記憶」は、2編を収録している。表題作では、沖縄戦で苦しんだ死者や生存者の語りに世界各地の旅行記を編み合わせ、土地に染み込む記憶に思考をいざなう。他に「マブイワカシ綺譚(きたん)」も収録している。

 大城さんは今回の対談企画について「文学の専門家だけでなく、一般の人にも分かりやすく話したい。どんな作品を書いてきたのかや書く時にどのような楽しさがあるのか、沖縄文学の可能性などについて伝えたい」と語り、幅広い来場を呼び掛けた。

 問い合わせは同書店(電話)098(860)7175。



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