沖縄からの輸出、前年比で50%増 地区税関 上半期の貿易概況


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 沖縄地区税関は21日、2021年上半期(1~6月)の管内貿易概況(速報)を発表した。輸出総額は前年同期比50.3%増の279億5900万円、輸入総額は同28.9%減の462億3800万円で、差し引きは182億7900万円の輸入超過だった。輸入額は、上半期としては1973年の461億8500万円に次いで、復帰後2番目に少なかった。

 輸出は、韓国向けの原粗油が大きく増加したことなどから、再輸出品が同50.4%増の159億9700万円となった。前年同期には輸出のなかった石油製品も、オーストラリア向けの軽油が輸出されたことで21億4700万円となった。輸出先の構成比は、韓国が55.0%、オーストラリアが8.8%、台湾が7.8%となった。

 輸入は、液化天然ガス(LNG)の輸入タイミングずれによって、天然ガス・製造ガスが同74.6%減の32億5300万円と減少した。石油製品は、大半を占めるジェット燃料が、新型コロナウイルス感染症による航空路線の運休.減便の影響を受け、同64.7%減の19億1800万円となった。

 輸入先の構成比は、オーストラリアが17.3%、中国が16.3%、米国が11.0%だった。

 6月単月では、輸出総額が前年同月比62.7%増の18億2300万円、輸入総額は同31.4%減の78億9100万円で、差し引きは60億6800万円の輸入超過だった。