激戦地土砂採掘 業者が農地の一時転用を申請 糸満市農業委が審査


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糸満市米須の土砂採取場所=2021年5月

 【糸満】糸満市農業委員会は27日までに総会を開き、市米須の土砂採掘を巡り、業者が市に提出した鉱山北側の農道に続く農地の一時転用申請について審査した。農地法は3年以内の一時転用を認めているが、業者の開発計画は7年以上かかる見通し。委員会は「整合性が取れるかどうか、判断する材料が乏しい」として、国や県に確認している。

 8月5日には、県農業会議が農地の一時転用申請について審議し、10日までに申請書を県に進達する。その後、県が申請に対して判断する。

 沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表と島ぐるみ宗教者の会は27日までに、総工程期間が7年以上の計画に対し、農地の一時転用が認められるのかどうかなどを問う玉城デニー知事宛ての質問書を、県に提出した。