お盆期間の沖縄便予約状況は?前年より4.4%減 コロナ前と比べ5割減


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 沖縄関係路線を運航する主要航空各社は30日までに、2021年お盆期間(8月6日~15日)の搭乗予約状況を発表した。29日時点の5社合計の予約数は27万7042人で、前年のお盆期間と比べて4・4%減だった。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年比では51・4%減となっている。往復を含めた座席数のため、利用者数は約半分ほどとみられる。

 新型コロナ感染拡大に伴う航空需要の落ち込みで各社が減便しており、提供座席数は前年同期比11・4%減の57万5927席となっている。

 全日本空輸(ANA)の予約数は前年並みだが、19年比では半数を下回っている。羽田―那覇、宮古、石垣などで臨時便を運航するが、担当者は「例年だと予約はまだ積み上がってくるが、今年は何とも言えない」と話した。

 日本航空(JAL)の予約数は5万9405人となっている。19年比で41・9%減。日別に見ると、8月7日に県外から沖縄に向かう下り路線の予約率が74・5%と最も高い。

 日本トランスオーシャン航空(JTA)の予約数は3万1473人で、19年比の3割程度となっている。提供座席数に対する予約率も35・9%と低調だ。

 スカイマークは20年10月に下地島路線を新規開設したこともあり、予約人数は4万597人と前年より81・6%増えた。19年比では3割減となっている。

 昨年と比べると、新型コロナの感染者数に応じた予約の変動は小さくなっているが、感染状況が悪化する沖縄や主要マーケットの東京は他地域に比べて動きが鈍いという。奄美発着路線は予約率が70%を超えているといい、担当者は「リゾートを求める人が、沖縄から奄美などの他地域に切り替える動きもあるかもしれない」と話した。