男子バレー、美東が準V 全国切符つかむ 九州中学体育大会


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準決勝 美東―大東(大分) 第1セット、スパイクを決め雄たけびを上げる美東のメンバー=5日、沖縄市体育館(高辻浩之撮影)

 九州中学校体育大会は5日、7競技が行われた。沖縄市体育館で開催されたバレーボールは男子美東が決勝進出し、本郷(宮崎)と対戦。0―2で敗れたが、準優勝で全国大会出場を決めた。水泳男子200メートル平泳ぎで比嘉功太郎(金城)が2分21秒32、女子200メートル自由形で當間彩美(浦添)が県中新の2分08秒13でそれぞれ優勝した。陸上男子2年100メートルで平田瑛大(開邦)、共通走り高跳びで西條福之助(与那国)、女子共通100メートル障害で喜久里彩吹(東風平)が3位。テニス男子シングルスで宮里琉星(長嶺)、喜久川楓(沖縄東)が準々決勝に進出し、ダブルスの澤岻匠也・立津陽向(高江洲)も8強入り。バドミントン女子ダブルスの長嶺愛心・吉田夏(南風原)は4強入りを果たしたが、準決勝で敗れた。

 バレーボール男子の美東が4強入りで全国切符をつかみ、決勝まで勝ち上がった。初戦から持てる力を発揮。準決勝までストレート勝ちで圧倒した。決勝は主力にトラブルもあり、苦杯をなめたが、攻守で歯車がかみ合い、手応えを十分に感じる大会になった。

 チーム最大の特徴であるツーセッターが威力を発揮した。エースの役割も負う安座間琉新と東門篤己が対角に入り、後衛に回るとセッターに上がることで前衛に攻撃陣が3枚そろう。2人が主にオープン攻撃を仕掛けてブロックを寄せると、両サイドから高良紗叶にも打たせる。左利きながら器用に広角に打ち分ける高良が得点を量産した。

 両サイド展開がはまった時の爆発力は準決勝の第2セット終盤に表れ、ギアを上げた高良がチーム連続6得点で引き離し、2セット連取につなげた。決勝では疲労で東門が足をけいれんさせ攻撃力が低下。高良が気を吐き、相手エースの強打を片手でレシーブするなど攻守でチームを鼓舞したが、自身も「力んでしまった」とミスが散発した。

 主将の安座間は「追い込まれた時にどう挽回するか。全国では速攻などもっと攻撃の幅が必要。見つけた改善点を全国までに仕上げたい」と誓い、チーム目標の8強以上に挑む。
 (謝花史哲)


 (沖縄市体育館)
 【男子】
▽決勝トーナメント準々決勝
美東 2―0 郡(長崎)
▽同準決勝
美東 2―0 大東(大分)
▽同決勝
本郷  2 25―19 0 美東
(宮崎) 25―23

 

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