「自分のことのよう」 同門の金城・上村選手が喜友名選手の偉業たたえる 


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長年ともに闘ってきた喜友名諒選手の五輪金メダルをオーハンダイのポーズで喜ぶ劉衛流龍鳳会の(左から)上村拓也選手と金城新選手=6日夜、那覇市久茂地の琉球放送会館

 喜友名選手と同じ劉衛流龍鳳会に所属し、形で長年団体を組んできた金城新選手(29)と上村拓也選手(28)。2人はテレビ局の中継で兄弟子の偉業達成を見届けた。

 金城選手は「師匠と二人三脚で勝ち取ったメダル。仲間として、弟子として、劉衛流の一員としてうれしい」と誇った。演武後に涙がこみ上げたという上村選手は「自分のことのように金メダルがうれしかった」と振り返った。

 この1年間、喜友名選手はコロナ禍の不安や重圧にも負けず、ネガティブな発言は一つもなかったという。金城選手は「努力に勝る天才なし。決勝はいつも通りの演武だった」とたたえた。上村選手は「空手の精神性、礼節を伝えてくれた」と意義を語った。

 兄弟子の活躍に刺激も受けた。上村選手は「諒先輩に追いつけないとは思っていない」と話し、金城選手は「先生と3人で力を合わせて世界選手権で3連覇したい」と奮い立っていた。