送り主と個人配送つなぐ CBクラウド(東京) マッチング事業、県内拡大へ


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配送業者(イメージ写真)

 荷物を届けたい人と個人事業主の配送業者を直接つなぐ配送マッチングサービス「PickGo(ピックゴー)」を手掛けるCBクラウド(東京都、松本隆一代表)が、県内での配送事業を拡大する。新型コロナウイルスの影響により、県内でも高まっている電子商取引(EC)やデリバリー需要に対応する。県内の配送網を強化するほか、配送パートナーや正社員の採用も拡大し雇用創出を図る。

EC対応、雇用創出も

 CBクラウドは2020年4月に県内初となる支社を那覇市に構え、21年1月には宜野湾市にも拠点を設置した。国内全域の配送オペレーションや主要プロダクトの開発拠点として、東京の本社とともに事業の主軸を担ってきた。

 長引くコロナ禍で基幹産業である観光産業が低迷し県経済が打撃を受ける中、県出身の松本社長の「沖縄経済を支援したい」という強い思いから事業拡大に乗り出した。

 今回の取り組みは、個人向けサービスを含むラストワンマイル配送事業を中心に拡大する。

 ピックゴーの配送を担う軽貨物車両とバイク・自転車のパートナー登録をキャンペーンを通じて促進することで、雇用創出とともに配送ネットワークを広げる。

 事業拡大に合わせて、顧客や配送パートナーを支援するカスタマーサポートや、自社プロダクトの開発エンジニアも県内で積極的に正社員として採用する。

 同社広報の寺島千恵子氏は「将来的に、東京本社の一部機能を沖縄に移管する計画もある。物流面での利便性向上に加え雇用創出を図ることで、沖縄の地域経済への貢献にもつなげたい」と述べた。