花は日々のバロメーター 砂川博範(中部報道グループ)


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written by 砂川博範(中部支社報道部)

 中部報道部に配属されて今年で3年目となった。春から夏にかけて多くなるのが、花の開花の取材だ。イペー、ヤハズカズラ、グラジオラス、サガリバナなどこれまでたくさんの花の見ごろを取材した。

 その影響も多少あるのだろう。うるま市担当として市内に住んでいた2019年から20年にかけて、自宅のベランダで花を育てていたことがある。マリーゴールドともう1種類の花を育てていた。

 そこで気付いたのは、花は日々の忙しさを測るバロメーターになってくれるということ。

地域住民の自宅で満開に咲いたブーゲンビリア=今年3月、うるま市具志川

 あまり忙しくない時は、花の水やりや観察がゆっくりできる。夜寝る前、ベランダで花を見ながら1日の出来事を振り返ると、頭が整理される。しかし忙しい日が続くと、ついつい世話がおろそかに。しおれていることに気づき、あわてて水をあげることもあった。結局、どちらの花も数カ月後には枯らしてしまった。「働き盛りのうちは、花を育てるのは無理だな」と苦笑いした。

 今年も何回か開花の取材をした。どの自宅の花もきれいで、見ていて気持ちがいい。手入れがきちんと行き届いていることが伝わってくる。自分で育てられなかった分、取材先で満開に咲く花を見て、いつも楽しませてもらっている。

(北谷町、北中城村、中城村担当)


ゆんたくあっちゃー 県内各地を駆け回る地方記者。取材を通して日々感じることや裏話などを紹介する。