中部商の泉川、バンタム級8強入り 全国高校総体


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バンタム級3回戦 前に出て攻め立てる中部商の泉川寛愛(右)=10日、福井県営体育館(謝花史哲撮影)

 全国高校総合体育大会・北信越総体第17日は10日、福井県などで8競技が行われた。石川県で開幕したなぎなたは団体試合で連覇が懸かる首里が2戦全勝で予選リーグを勝ち抜き、決勝トーナメント進出を決めた。ボクシングバンタム級の泉川寛愛(中部商)は3回戦で秋山(岡山)に判定勝ちして8強入りした。重量挙げは男子55キロ級で前泊虎志郎(宮古)が10位だった。バスケットボール女子の小禄は1回戦敗退。剣道の女子団体戦で小禄は予選リーグ突破はならなかった。柔道の女子団体戦は沖縄尚学が1回戦で敗れた。

 「全然駄目」。ボクシングバンタム級の泉川寛愛は3回戦を突破し、8強入りを決めたが、試合内容を振り返って首を振った。泉川が得意とするサウスポーとの対戦。前日から「勝てる」と見ていた通りの結果ではあったが、ダウンを狙って力みから大振りとなり、簡単にパンチをもらう場面も。次戦に向けて「しっかり修正したい」と反省しきりだった。

 初戦、2回戦はワンツーをリズム良く放ち、打ち終わりのフックが有効打で2回戦ではダウンを奪った。今回も「ダウンを取る」とリングに上がったが、狙い過ぎて丁寧さを欠いた。ポイントは取りながらも、相手に攻め入る隙を与えてしまった。

 ただ準々決勝に向けて、気を引き締めるきっかけになった様子。8強も「まだ喜ぶ段階じゃない」と優勝のみを狙って1年生の快進撃は続く。「もう沖縄代表で残っているのは自分だけ。みんなの分も合わせてしっかり次も必ず勝利する」と誓った。
 (謝花史哲)


 (福井県営体育館)
▽バンタム級3回戦
泉川寛愛(中部商) 判定 秋山凌汰(岡山・岡山工)