芸能関係者「労災加入を」県芸能関連協議会が勉強会


社会
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芸能従事者の労災や保険について講話する全国芸能従事者労災保険センターの森崎めぐみ理事長=7月29日、浦添市社会福祉センター

 県芸能関連協議会(玉城節子会長)は浦添市社会福祉センターで7月29日、芸能従事者特別加入労災保険に関する勉強会を開催した。2021年4月1日より、フリーランスの俳優や音楽家ら実演家、制作スタッフなどの芸能従事者による労災保険加入が認められたことを受けて、実施された。講師に、全国芸能従事者労災保険センターの森崎めぐみ理事長が登壇した。

 森崎理事長は約2年前から、フリーランスの芸能従事者に労災保険に入る資格を認めるよう行政に要請を続けてきた。昨年末、厚生労働省が同芸能従事者に、特別加入労災保険の適用を認める答申をし、要請が実現した。

 講話では、芸能従事者が危険と隣り合わせの仕事であることや、労災保険加入の対象が拡大された背景を説明。芸能従事者の仕事中や移動、通勤時の災害を補償する労災保険への加入を推奨した。  全国芸能従事者労災保険センターでは、芸能従事者が個人で労災保険に加入できる。同センターの問い合わせは

(電話)03(5761)8338(午前9時から午後5時)。  

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 厚労省は9月17日まで、「労災保険制度における特別加入制度」の対象範囲の拡大検討にあたり、提案・意見を募集している。詳細は厚労省ホームページ。応募はhttps://www.mhlw.go.jp/form/pub/mhlw01/0806