「いつ自分の上に…」 オスプレイ部品落下に基地周辺住民、憤る


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米軍普天間飛行場へ着陸する垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ。後方は沖縄国際大学=8月12日

 米軍普天間飛行場のオスプレイが部品を落下させる事故を起こしていたことが13日、明らかになった。米軍ヘリが沖縄国際大学に墜落してから17年がたち、再発防止を願う県民は「沖縄を愚弄(ぐろう)している」と憤った。

 宜野湾市野嵩にある緑ヶ丘保育園でも2017年、米軍ヘリからの部品が落下する事故が起きた。神谷武宏園長は「民間地上空を飛ぶ限り、沖縄でこういうことは起きる。沖国大の事故も大惨事になっていたかもしれないが、何も変わっていない」と話した。米海兵隊が短文投稿サイト「ツイッター」で「皆さま、安全で楽しい連休をお過ごしください」と投稿したことに「県民への誠意もない」と強く批判した。

 宜野湾市喜友名の男性(58)は沖国大での事故の瞬間を目撃した。事故から5~6年たっても、ヘリの音が聞こえると物陰に隠れるようになり、「午後10時を過ぎても騒音がある。やりたい放題だ。沖縄の気持ちを何だと思っているのか」と憤った。

 キャンプ・ハンセンがある金武町屋嘉の久高栄一さん(73)は「(米軍は)普天間第二小へのヘリ窓枠の落下などで謝罪したが、舌の根も乾かないうちに同じことを繰り返している」と憤った。町面積の6割を基地が占める。「縦横無尽に飛び回り、いつ自分の上に落ちてもおかしくない。日本政府は米軍に毅然(きぜん)とした対応をしてほしい」と求めた。