オスプレイ部品落下、玉城沖縄知事が週明けに抗議へ 事故多発に「激しい怒り」


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部品落下が明らかになった13日も夜間飛行が確認されたMV22オスプレイ2機=13日午後10時37分ごろ、宜野湾市の米軍普天間飛行場

 米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが飛行中に部品を落下させた事故に対し、沖縄県の玉城デニー知事は14日、6月以降、同飛行場所属機の事故が続いていることに「激しい怒りを覚える」とするコメントを発表した。「相次ぐ航空機事故や通報の遅れに対し、速やかに厳重なる抗議を行う」として、厳しい姿勢で再発防止を申し入れていく考えを表明した。 

 部品落下は12日夜の発生だったが県への連絡は13日夕で、同飛行場では13日もMV22オスプレイの飛行が確認されていた。玉城知事は「原因究明前に同機種の訓練を行うことは言語道断」と、飛行を続けた米軍の対応を批判した。

 在沖米海兵隊は14日、琉球新報の質問に回答した。普天間飛行場に帰還したMV22にパネルと覆いが無くなっていることから落下が判明したとした上で、「飛行経路はほとんどが海上だった」と説明した。洋上への落下を示唆する一方で、「乗組員は部品が航空機から落下するのを確認できなかった」とした。

 県は週明けにも沖縄防衛局などに抗議し、事故原因究明までの同型機の飛行中止なども求めるとみられる。県議会も米軍基地関係特別委員会で対応を検討していく。