尖閣の警備強化へ 石垣に新たな巡視船 海保最大規模、ヘリ搭載型


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石垣海上保安部に新に配備されるヘリコプター搭載型巡視船「あさづき」(提供)

 第11管区海上保安本部は25日、海上保安庁が所有する最大規模のヘリコプター搭載型巡視船「あさづき」(約6500トン、長さ約150メートル、幅約17メートル)を石垣海上保安部に新たに配備すると発表した。2016年の関係閣僚会議で決定された「海上保安体制強化に関する方針」を受けて配備された。11月12日に就役する。

 11管によると、建造期間は2019年2月から2年9カ月。総工費は約198億円。巡視船の配備は19年2月に中城海上保安部に巡視船「みやこ」が就役して以来。尖閣周辺をはじめとする沖縄周辺海域の領海警備や海難救助など多様な業務に当たる。

 11管の一條正浩本部長は、中国海警局の船による尖閣周辺での領海侵入や接続水域の航行について「極めて深刻な事態」とし、「冷静かつ毅然(きぜん)に対応する。尖閣において指揮能力の高さを活用していきたい」と語った。