7月観光客数、4カ月ぶりに前年割れ 9.7%減の25万人


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 沖縄県文化観光スポーツ部は27日、7月の入域観光客数が前年同月比9・7%減の25万400人だったと発表した。4カ月ぶりに前年同月の観光客数を下回った。19年同月比では74・0%(71万3200人)減と大幅な減少が続いている。

 例年なら7月は沖縄観光にとって繁忙期の始まりに当たるが、今年は全国的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴う県内外の緊急事態宣言発令、延長によって観光客は低水準となった。7月下旬の4連休に台風が沖縄地方をゆっくりと通過したことで、航空便の欠航が生じたことも響いた。

 前年の20年7月は、前半まで比較的感染状況が落ち着いていたことや、政府の観光支援事業「GoToトラベル」が始まったこともあってやや復調していた。

 先行きについては、主要航空路線で減便が継続されることや、緊急事態宣言による観光自粛の呼び掛けが続いていることから厳しい状況が予想される。