「抗議受けない」PFAS汚染水放出、米軍は正当性強調　県や宜野湾市を拒否「意見交換なら」

　在沖米海兵隊が有害な有機フッ素化合物（PFAS）汚染水を独自に処理した上で公共下水道に流した問題で、沖縄県や宜野湾市が27日、海兵隊に抗議を申し込んだところ、海兵隊は適切に対応しているとして「抗議を受ける案件ではない」と拒否した。意見交換なら受け付けると説明した。謝花喜一郎副知事、松川正則宜野湾市長が「意見交換」「経緯説明」という名目で米軍キャンプ瑞慶覧を訪れ、抗議の意思を伝えた。

　県や市によると、対応した米海兵隊太平洋基地政務外交部長のニール・オーウェンズ大佐は、在日米軍司令部なども交えて放出を決定したと説明した。「取り得る一番いい方法を選択した。安全な方法なので理解してほしい」と求めた。