甲子園で1番多く勝った沖縄の高校は?【出場校別の勝敗一覧】


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 夏の全国高校野球選手権は29日、智弁和歌山が21年ぶり3度目の優勝を飾り、閉幕した。雨天による7度の日程変更や新型コロナウイルス感染症対策など異例ずくめの大会だった。県代表の沖縄尚学は2回戦で敗退したが、1回戦の勝利は県勢の甲子園通算100勝目となった。記念すべき大会を終え、県勢の戦績を学校別にまとめた。

 県勢100勝の歩み 学校別戦績

 県勢の甲子園での勝数トップは、2010年に史上6校目の春夏連覇を果たした興南が24勝(春5勝、夏19勝)14敗だ。

 興南を追うのが99年、08年と2度の選抜制覇を果たした沖縄尚学。今大会で貴重な1勝を重ね、22勝(春14、夏8)13敗と続く。

 3番手に付けたのは90、91年と2年連続で選手権準優勝に輝いた沖縄水産で21勝(春1、夏20)12敗。沖縄水産は選手権での勝ち星の多さが特筆され、興南の夏の勝利数を上回る。

 3校とも準決勝以上進出を複数回果たしており、勝利数だけで比較した場合、他校と一線を画している。

 全国との比較では、トップは大阪の382勝。沖縄は100勝で25位となる。ある指導者は「大阪は第1回大会(24年)から出場。沖縄は途中からの出場で100勝まできた。県内(のレベル)も急成長している」と語る。58年の第40回選手権に首里が初出場。以降の夏も記念大会での出場や南九州などの予選を突破して出場権をつかんだことはあるが、毎年ではなかった。

 予選を経ずに沖縄代表が出場できるようになったのは75年夏、第57回大会の石川からで、県勢の勝率は高いと言えそうだ。

 選手権大会が閉幕し、各校とも新チームが発足したが、練習ができない難しい状況にある。その中で来春の選抜出場を目標に士気を高め、新たな歴史を積み重ねる次の1勝は、どこが挙げるか。

 県秋季大会は きょう抽選会

 高校野球の第71回県秋季大会の組み合わせ抽選会が、31日午後2時から嘉手納町のかでな文化センターで行われる。来春の選抜大会の参考資料となる九州大会(11月6~12日、鹿児島県)への出場権が懸かる。

 新型コロナウイルス感染症予防で、抽選会には各校から代表者が出席する。9月12日まで部活動が休止されたことを受け、県高野連は開幕日を延期しており、新たな大会日程も発表される見込み。