7月の県内景気「後退」 りゅうぎん総研 7ヵ月据え置き


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 りゅうぎん総合研究所(伊東和美社長)は30日、7月の県内景気動向を発表した。新型コロナウイルス感染症の影響で観光が悪化し、消費関連も弱含み、建設関連も住宅など民間工事に一服感がみられ弱含んでいるとし、県内景気は「後退している」と7カ月連続で判断を据え置いた。

 【消費】新型コロナ感染拡大の影響や台風6号による悪天候で、百貨店売上高は前年同月比20.8%減となった。中古車販売台数(登録ベース)は同15.0%減と10カ月ぶりに前年割れ。電気製品卸売販売額も同14.6%減と2カ月連続で前年を下回った。東京五輪の買い換え需要でテレビが伸びたが、エアコンや白物家電などは低調だった。

 【建設】公共工事請負金額は国や県の発注が減少し、前年同月比0.3%減だった。建設受注額は民間工事の減少で同3.6%減と2カ月連続で前年を下回った。民間工事は資材高騰の影響も見られるという。木材売上高は価格上昇の影響で同2.0%増と3カ月連続で前年を上回った。

 【観光】入域観光客数は前年同月比9.7%減と4カ月ぶりに前年同月を下回った。緊急事態宣言や旅行需要喚起策の一時停止、台風による航空便欠航が影響し、主要ホテル売上高も同26.1%減と4カ月ぶりに前年を下回った。主要観光施設(首里城公園除く)入場者数も同72.6%減と2カ月連続で前年を割った。