沖縄県内、8月の倒産ゼロ 1年3カ月ぶり 東商リサーチ


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 東京商工リサーチ沖縄支店は1日、8月の県内企業の整理倒産(負債総額1千万円以上)件数がゼロだったと発表した。発生なしは2020年5月以来となる1年3カ月ぶりで、集計を始めた1975年以来4度目となる。

 沖縄支店によると、新型コロナウイルス感染症に関する特別貸付などの金融支援や事業者の経費節減効果が倒産を抑制した。感染拡大防止に向けた、破産を含めた不急の申し立てが控えられたことも影響しているという。今後の見通しについて、担当者は「持ちこたえている企業は多いが、サービス業を中心に売上高が伸びにくい環境は続き、販売不振の倒産が増加する懸念がある」と話している。