宮古総合実業の下地さん、加工品広告の実技で優勝 食品技能コン 総合は準V


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下地さんが作成した手書きのPOP広告

 【宮古島】宮古島市の宮古総合実業高校フードクリエイトコース3年の下地飛鳥さん(17)がこのほど、「第19回全国水産・海洋高等学校食品技能コンテスト」実技の部で優勝し、総合で準優勝にも輝いた。同校によると学校創立以来の快挙。1日の始業式で表彰された下地さんは「自信はなかったが、受験勉強より頑張って良かった」と喜んだ。

 同コンテストの出場資格には、食品技能検定1~3類全てに合格し、学校長から推薦を受けることが必要。今回は新型コロナウイルスの影響などを考慮してリモートで開催され、全国から13人が出場した。

 筆記と実技の2部門で競った。筆記問題では水産資源や食品、栄養素などの知識について問われる。下地さんを指導する栁原弘文教諭は「大学で学ぶぐらいのレベルのものもあって、私でも迷うほどだった」と語った。

 実技では、各校が実習で作成している加工品のPOP広告作成と、完成した広告を使ったプレゼンテーションが求められた。下地さんは、総実高が作っているマグロの油漬けフレーク缶詰の広告を手書きで仕上げて優勝した。下地さんは「とにかく分かりやすくを心がけた。商品名と値段を大きく描いて、チャンプルーやサラダなど、たくさんに使えることも表現した」と満足そうに話した。

全国水産・海洋高等学校食品技能コンテスト」実技の部で優勝、総合で準優勝した宮古総合実業高校フードクリエイトコース3年の下地飛鳥さん=1日、宮古総合実業高校

 栁原教諭は「大会までの準備期間が短い中で本当によく頑張った」とたたえた。下地さんは「筆記で時間が足りなくて、空欄のままの回答もあった。もう少しうまく時間配分をしていたら総合でも優勝できたかも」と照れ笑いした。