「スマート県庁」へ 沖縄県がDX推進監を外部登用 手続きオンライン化を推進


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 沖縄県は6日、「県DX推進本部」(本部長・玉城デニー知事)の第1回会合を県庁で開催した。ITの活用であらゆる社会生活の向上を図る「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」を全庁的に推進する目的で開かれ、謝花喜一郎副知事が最高デジタル総括責任者(CDO)に就任、CDOの技術補佐官として参事級の「DX推進監(仮称)」を外部登用することを報告した。企業などで最高情報責任者(CIO)を務めた経験のある人材などを登用する。

 同日の会合では、県のDX推進ビジョンを「ICT(情報通信技術)の活用やDXの推進によって、課題解決や価値創造を図り、沖縄振興計画の基本的指針『安全・安心で幸福が実感できる島』の形成に寄与する」と決定した。

 県は、DX化で想定される行政サービスや施策として、スマート県庁の構築(電子決済、電信契約など)や行政手続きのオンライン化、スマート農林水産業などを挙げた。

 県庁外部からも生活や行政、産業施策について、各部局にIT関連の技術指導を施す「技術アドバイザリー・コンサルテーション」を3~4人公募・委託する。

 現行の「おきなわICT総合戦略」を発展させるため、来年からアドバイザリー会議を開催する。来年9月までに新計画「県DX推進計画(仮称)」を策定する予定だ。