【知事一問一答】「自粛要請もうひと踏ん張り」「接種者の行動緩和、意見あった」(9月9日)


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記者の質問に答える玉城デニー知事=9日午後、県庁(代表撮影)

 9日の新型コロナウイルスに関する記者会見で、玉城デニー知事と報道陣のやりとりは次の通り。

 ―国が検討する緊急事態宣言下の行動制限緩和について、県の認識は。

 「沖縄は離島県で県外からも県内移動も自粛をしてほしい。さらに県内で人と人との接触機会を減らす。現在の逼迫(ひっぱく)する医療体制を改善する方向性が見えない限り、改善はなかなか難しい。一層感染防止対策に取り組んでいただきたい」

 ―宣言への県民の負担について受け止めを。

 「夏休みが明けてもまだ学校に通えない、学生寮に戻れない子どもたちなど、家庭状況も把握し対応が必要だ。(前週比の感染者数が)0.7倍の状態が続くことで、現場の逼迫状況が改善しなければ、ぶり返した時に大きな波になる。休業要請も、もうひと踏ん張りお願いしたい」

 ―経済界との意見交換や、具体的な制度・対策のスケジュール感について。

 「経済界へは8日に、商工労働部が何人かの方々と話をした。緊急事態宣言解除の目安を設けて、実証実験に基づき、対処方針や県民の行動指針に(ワクチン接種者の行動制限緩和を)反映してはどうかという意見もあった」

 「ワクチンを2回打った人や、イベント前にPCR検査を受け、陰性が有効な間の対応について(プロジェクトチームで)検討し、タイミングが見えてくる状況を作ろうと取り組んでいる」