かりゆしウエアがグランプリに ビームス開発応援企画 沖縄店が提案


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「かりゆしウエア」を提案したビームスアウトレット沖縄店の謝花勇輝店長兼アシスタントマネジャー(左)と共同製作者の「islandworks」の野原真麻代表=11日、宜野湾市のKizuna

 全国展開するアパレルのビームスは13日までに、商品開発を応援する企画で「ビームス アウトレット 沖縄店」(豊見城市)の謝花勇輝店長兼アシスタントマネジャー(37)が提案した「かりゆしウエア」をグランプリ作品に選出した。人材育成の一環として、全国の若手スタッフらからアイデアを募集。今年は予選を通過した15案から6案をグランプリに選んだ。応援購入の手法で、目標金額達成を条件に商品化が決定する。

 作品は県衣類縫製工業組合の協力を得て、アパレル会社「islandworks」(宜野湾市)との共同で、かりゆしウエアとしての製作が実現した。縫製はフタバ(那覇市)が担う。

 キューバシャツを原型に、特徴である前身頃の縦に走る刺しゅうのデザインを八重山ミンサー織の柄で表現した。裾元に大きなポケットを配したのもポイントという。素材も吸湿速乾、接触冷感、ストレッチを備え機能性にもこだわった。

 新鮮さを感じる「かりゆしウエア」であることや、沖縄が抱えるテーマとして売り上げの一部を首里城復興支援に寄付することを企画に織り込んだことなど、地域につながる内容が評価されたという。

 謝花さんは「沖縄だからこそできるコンセプトとして、かりゆしウエアに着目し県内で一貫してものづくりを行うことを決めた」と話す。「ワークスタイルが多様化し、プライベートタイムがシームレスになってきたからこそ、普段着としても活躍してくれるワークウエアを目指してデザインを考えた」とPRした。

 製品は現在「BEAMS×Makuake」パートナーページ https://www.makuake.com/project/kariyushi/から販売中。通常価格は税込み2万6400円。購入者(支援者)を募り100万円に達すると注文発注の仕組みで販売が決定する。