1人から感染する実効再生産数0.52に減少 感染者は若い世代が目立つ


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 新型コロナウイルスに関する県疫学統計・解析委員会は21日、1人の感染者が何人に感染させるかを示す「実効再生産数」について、沖縄本島の先週(13~19日)の値は0・52だったと発表した。先々週の確定値0・57から減少した。

 感染者の年代別では20~30代で34・6%、10代と10歳未満は合わせて30%で、依然として若い年代が目立っている。小中高校別では小学生が123人と最多で、中学生60人、高校生41人。保育園・幼稚園児は37人だった。

 保健所の管轄では、中部の415人が最多で、南部376人、那覇市336人、北部110人、宮古17人だった。八重山は石垣市の高齢者施設で集団感染が発生したことにより、先々週より10人増の47人だった。

 今年1~8月までの感染者3万7874人のうち、173人が死亡し、致死率は0・5%だった。県内で最初の感染者が確認されてから昨年12月までの1・6%から減少している。要因として検査体制の拡充や治療技術の向上、ワクチン接種の普及などが考えられるという。

 今週(20~26日)は新規感染者がさらに減少して650~850人、入院患者は300~350人になり、重症患者も5~10人に減少すると推定している。県内全域の感染者は減少傾向にあるものの、今週の大型連休(シルバーウイーク)の影響で感染が再拡大する懸念もあるという。