市議への辞職勧告に所属会派が抗議声明 前南城市長の名誉毀損訴訟巡り


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宮城康博市議の辞職勧告決議に賛成した議員に対して抗議する碧風会の親川孝雄会派長(左から2人目)ら=4日、南城市議会碧風会会派室

 【南城】南城市議会の9月定例会最終本会議で、宮城康博市議に対する議員辞職勧告決議案が賛成多数で可決されたことを受け、宮城市議が所属する与党会派の碧風(へきふう)会(親川孝雄会派長)は4日、決議案に賛成した市議9人に対する抗議声明を発表した。同日、宮城市議を除く碧風会の市議4人が同市議会会派室で会見を開いた。9人は野党会派のゆまぢり会、会派ニライ・カナイ所属。

 会見で親川会派長は係争中の民事訴訟について決議を可決させたことに対し「一議員に否のレッテルを貼る行為は司法制度の在り方そのものへの背信行為であり、民主主義の根幹を揺るがす」と批判。「議員の尊厳を傷付けた行為に断固抗議する」と述べた。

 宮城市議は会員制交流サイトのフェイスブックの投稿で、南城市の古謝景春前市長の名誉を毀損(きそん)したとして、那覇地裁から損害賠償の支払いを命じられた。宮城市議は8月3日に控訴している。