個人事業主をサポート 創業、DX、人材育成…県ビジネスプランニング組合設立


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個人事業主の創業などを支援する「県ビジネスプランニング事業協同組合」の園田芽衣代表理事(左から3人目)ら=20日、浦添市産業振興センター・結の街

 中小企業や個人事業主を対象に事業計画の策定などを支援する「県ビジネスプランニング事業協同組合」(浦添市、園田芽衣代表理事)がこのほど設立された。創業支援をはじめ、DX(デジタルトランスフォーメーション)人材育成や、資金繰りの相談などを受け付けている。

 2017年に起業した園田代表理事は「自分の経験を通じて、個人事業主は社会的な弱者だと痛感した。情報があまり入ってこないので、困ったときに援助を求められる場所もあまりない」と立ち上げの理由を説明した。
 園田代表理事によると、県内の個人事業主は開業して1年以内に廃業するのが約4割で、3年以内に廃業するのが約6割を占める。廃業の多い理由として、事業計画の策定がないことを挙げる。「個人事業主として開業するのは簡単だが、事業計画がない人も多い。計画がなければ、事業展開などで金融機関からの融資を受けられず、行政への補助金の申請も難しい」と述べる。

 県内では同業種の組合が多いが、異業種の組合は珍しいという。園田代表理事は「組合員のために総合的に援助していきたい。事業を多角化したい個人事業主にもぜひ加入してもらいたい」とPRした。
 10月限定で、新規入会先着30人に年内の年会費を無料とする。問い合わせは同組合(電話)070(8470)0928。