「守礼の心」披露 空手の日奉納演武 無形文化財保持者7人


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奉納演武をした県指定無形文化財「沖縄の空手・古武術」保持者(左から)の眞栄城守信氏、仲本政博氏、高良信徳氏、東恩納盛男氏、仲程力氏、伊波光太郎氏、喜久川政成氏=25日、豊見城市の沖縄空手会館

 「空手の日」の25日、沖縄県は豊見城市の空手会館で奉納演武を実施した。空手の基本とされる「守礼の心」を再認識し、記念日と空手発祥の地・沖縄を国内外に発信することが目的。7人の県指定無形文化財保持者が、型を披露した。

 奉納演武では、いずれも範士十段の喜久川政成氏(剛柔流)が「スーパーリンペー」、眞栄城守信氏(小林流)が「松村のパッサイ」、伊波光太郎氏(古武道)が「白樽の棍」、仲程力氏(上地流)が「カンチン」、仲本政博氏(古武道)が「二丁ヌンチャク」、高良信徳氏(上地流)が「サンセーリュウ」、東恩納盛男氏(剛柔流)が「転掌(てんしょう)」を披露した。

 玉城デニー知事は「世界が誇る伝統文化である空手を保存・継承・発展させるための施策に取り組んでいく」とあいさつした。

 東恩納氏は6月に体調を崩したが、この日に向けて調整し、車いすで演武した。「各先生方の前で披露できたことが光栄だ。来年は両足で舞台に立ちたい」と力を込めた。

 県は奉納演武の様子をユーチューブで公開予定。31日に糸満市で実施する「空手の日 記念演武祭」も生配信する。