土産品買ってその場で海外発送 店内で税関書類を作成 購入客に新サービス 北谷


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海外宅配サービスの導入をアピールする関係者ら=1日、北谷町美浜の「XROSS*R(クロスアール)」

 【北谷】店舗で購入した商品をその場で海外配送できるサービス「カイタク」が1日から、沖縄県北谷町美浜の土産品店「XROSS*R(クロスアール)」で始まった。店舗側が海外配送に必要な税関申請の書類を作成するため、客は面倒な手続きをすることなく、土産を海外に郵送できる。

 海外宅配サービスはもともと、琉球物産貿易連合(豊見城市)が開発し、嘉手納町の「道の駅かでな」で始まった。ウェブサービス事業を行う「hais(ハイス)」(那覇市)がサービスを簡略化し、ネット環境があればどこでも使えるように開発した。沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)が開発に協力した。

 ハイスの砂川真一郎社長は「観光客の荷物の負担軽減につながる」と、手ぶら観光への後押しにつながることを期待する。琉球物産貿易連合の高良守社長は「観光事業者が能動的に外貨を稼ぐ仕組みにつながる。コロナ収束後のインバウンド向けだけでなく、海外に荷物を送りたい地元客も利用してほしい」と話した。導入したい土産品店など事業者を募集する。サービス利用料は当面無料。詳細はhttp://kai-taku.com/