ジャンボツアーズ、東欧に現地法人を設立へ 沖縄観光誘致の拠点に


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
笑顔で記念撮影する(左から)タチアナ・メシテル・バラン氏、ドランガ・オヴィディウ氏、マリエタ・アラバジエヴァ氏、谷村勝己社長=5日、那覇市の琉球新報社

 沖縄県内旅行会社のジャンボツアーズ(那覇市)の谷村勝己社長は5日、2022年にルーマニアの首都ブカレストとブルガリアの首都ソフィアに、それぞれ現地法人を設立することを明らかにした。ジャンボツアーズは約5年前から東欧諸国への旅行商品のほか、各地のワインや食品などの国内販売も強化している。現地法人は、欧州から日本への観光客を誘致する拠点とするほか、アンテナショップとしての役割を持たせ、沖縄や日本の商品を欧州に広く発信していく。

 谷村社長は5日、同社主催イベントへの出席のため来県したブルガリア、ルーマニア、モルドバの駐日大使と共に、那覇市の琉球新報社を訪れた。3氏は各国の魅力をPRし、沖縄との交流強化に意欲を示した。

 駐日ルーマニア特命全権大使のドランガ・オヴィディウ氏は「あらゆる機会を通して、私たち3カ国の魅力を沖縄の皆さんに伝えていきたい」と意気込んだ。

 駐日ブルガリア共和国特命全権大使のマリエタ・アラバジエヴァ氏は「沖縄とブルガリアは共通点も多い。観光や教育を通して相互の連携を強化できればいい」と強調した。

 在日モルドバ共和国臨時代理大使のタチアナ・メシテル・バラン氏は「モルドバはワインの歴史も長く、優れた品質も多い。じかに足を運び、体験を通して魅力を知ってもらいたい」と呼び掛けた。

 3氏は、ジャンボツアーズが7日まで那覇市の沖縄タイムスホールで開催する観光物産展と関連イベントに出席するため、沖縄を訪れた。オヴィディウ氏とアラバジエヴァ氏は5日、県庁で玉城デニー知事とも面談した。

 ジャンボツアーズはECサイトにも力を入れており、谷村社長は「欧州の良質なワインや食品などの輸入販売も強化していく」と述べた。