ボリビアで「オンライン日本語教室」 県系人や日系人が「故郷」の言葉学ぶ


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4歳から6歳クラスの授業の様子

 ボリビア日系協会連合会主催の「オンライン日本語教室」が7月から11月まで開かれている。4歳から17歳までの年齢別で4クラスが行われ、沖縄県系人や日系人など55人の生徒が受講している。オキナワ移住地やラパス県、コチャバンバ県など、県外からの参加も数名いる。

 コロナ禍のためボリビアでは現在、国際協力機構(JICA)のボランティア隊員が日本へ一時帰国している。そんな中、ボリビア国内の青年がボランティアとして活動する、新たな事業が進んでいる。JICAナショナルボランティアとして選任された渡辺さきさんが「オンライン日本語教室」を開設した。

 日本で保育士として幼児教育に携わってきた、元JICA協力隊員の婦木理沙子さんが4歳から6歳のクラスを受け持つ。オキナワ第一日ボ学校で日本語教師の経験を持つ儀間いつ子さんが、ボリビア沖縄県人会の事務局員をしながら、7歳から12歳の2クラスを受け持っている。

 JICAナショナルボランティアの渡辺さんは、13歳から17歳のクラスを担当する。オキナワ第2移住地のヌエバ・エスペランサ学校で長年日本語教師を務めた経験もあり、クラスでは身近な話題を紹介し、テーマにそって日本語で簡単な発表をするなど会話力や表現力、読む力を育んでいる。
(安里玉元三奈美通信員)