【宜野湾】米軍基地が主な要因だと指摘されている、有機フッ素化合物(PFAS)による水質汚染問題に取り組む「宜野湾ちゅら水会」の仲松典子共同代らが8日、宜野湾市の松川正則市長を訪ね、PFAS汚染水の処理に関する情報開示や健康対策を要請した。血中のPFAS濃度を調べる血液検査の実施を求めた同会に対し、松川市長は「予算もかかる」と前置きした上で「県と調整していきたい」と応じた。
市管理のわかたけ児童公園(市真志喜)で、池にたまったPFAS汚染土壌を昨年11月に市が撤去したことについて、ちゅら水会側は土壌が適切に処理されたかを確認するデータの開示を求めた。
松川市長は、米軍普天間飛行場では「6年ほど前からPFOSを含む泡消火剤を使用していないと米軍に説明された」と述べた。一方、市内の湧き水では今も汚染が確認されていると説明。湧き水の汚染除去を政府に求めていると説明した。