キングス猛追あと一歩、群馬に94-100 連勝6でストップ 第13戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは13日、沖縄市の沖縄アリーナで群馬クレインサンダーズ(東地区)と今季第13戦を行い、94―100で敗れた。失点数は今季最多。連勝が6でストップし、通算成績は10勝3敗。西地区の最高勝率で島根と並んでいる。次戦も14日午後6時5分から、同アリーナで群馬と対戦する。

キングス―群馬 第4Q、高い位置でレイアップシュートを放つキングスのコー・フリッピン=13日、沖縄市の沖縄アリーナ(喜瀬守昭撮影)

 後半開始早々に20点差まで広げられたキングスだったが、諦めない。速攻を得意とする相手に対し、攻守の切り替え時に素早くマークに付く意識を徹底し、第3Qの失点は16。ドウェイン・エバンスとアレン・ダーラムがゴール下で着実に得点を重ね、じわじわと差を詰めていった。

 9点差で迎えた最終第4Q。岸本隆一とコー・フリッピンが連続で3点弾を沈めて群馬を射程圏内に捉えると、今度はフリッピンが守備で魅せる。「展開を変えたかった」と相手のミドルシュートをブロックし、攻撃リバウンドでも存在感を発揮。会場の追い上げムードを醸成し、勢いそのままに岸本が再び3点弾を決めて逆転した。

 「メンバーが足りない中で点差を縮め、リードを奪うまでは難しい」(フリッピン)と体力の消耗もあり、勝利まであと一歩届かなかったが、最後まで粘り強さを見せた。

 田代直希主将の今季中の復帰が厳しい状況になるなど、コートに立てない選手が多い中、岸本は「彼らの気持ちを背負い、責任のあるプレーを続けたい」と気持ちをたき付ける。「皆が危機感を持ち、前向きに取り組んでいる。ひたむきにプレーすれば活路は見いだせる」と前を向いた。
 (長嶺真輝)


群  馬 6勝7敗
 100―94(35―22,26―26,16―20,23―26)
キングス 10勝3敗

 【評】前半だけで61失点を喫し、13点差を付けられたが、けが人が多い中でチーム全体のファウル数は6に抑えたキングス。後半に守備の強度を上げると、最終第4Q中盤に一時逆転した。しかし、最後はチームファウルが五つに達し、高確率でフリースローを決められ、逃げ切られた。

好き放題やられた

 桶谷大HC(キングス)の話 試合の入りで、攻守の切り替えが早い群馬に好き放題やられてしまった。後半修正して試合をひっくり返したけど、消耗もあり、最後の勝負どころで力が足りなかった。選手たちは(けが人が多い)状況でも頑張ってくれているので、なんとか次戦は勝たせたい。

踏ん張り勝ち切れた

 トーマス・ウィスマンHC(群馬)の話 非常にタフな試合だった。前半はいいオフェンスができたが、後半にけが人が出たところで受け身になり、追い付かれた。その中で踏ん張り、勝ち切れたことは収穫になった。